Tera Termでは接続する際に入力した情報を保存しないため、ログインのたびに情報を入力する必要があります。
この記事ではTera Termのショートカットを作成し、コマンドラインのオプションで必要情報を渡すことで自動的にログインするショートカットの作成を行います。
目次
確認環境
Tera Term Version 4.105
Tera Termのショートカットを作成
ttermpro.exeへのショートカットを作成します。
通常は以下のパスにあります。
C:\Program Files (x86)\teraterm\ttermpro.exe
このファイルをCtrl+Shiftを押しながらドラッグ&ドロップ、
または右クリックでコンテキストメニューの送る > デスクトップ(ショートカットを作成)からショートカットを作成します。
ショートカットのリンク先を編集
作成したショートカットを右クリックしてプロパティを開きます。
ショートカットタブのリンク先が”C:\Program Files (x86)\teraterm\ttermpro.exe”のようにttermpro.exeへのパスになっているかと思いますので、こちらにコマンドラインのオプションを追加していきます。
入力 | 説明 |
<username>@<host>[:<#TCP port>] | <host>部分には接続先のホスト名、IPアドレスを指定します。 ユーザ名を指定しない場合は<username>@の部分は必要ありません。 ポート番号を指定する場合はホスト名のあとにコロンとポート番号を指定します。 |
/ssh2 | このオプションを指定するとSSH2で接続します。 |
/auth=<mode> | <mode>部分に認証方式を指定します。 公開鍵認証の場合はpublickey |
/user=<username> | <username>部分にユーザ名を指定します。 |
/passwd=<password> | <password>部分にパスワードを指定します。 |
/keyfile=<file> | <file>部分に秘密鍵ファイルを指定します。 |
"C:\Program Files (x86)\teraterm\ttermpro.exe" <username>@<host>[:<#TCP port>] /ssh2 /auth=<mode> /user=<username> /passwd=<password> /keyfile=<file>
設定が完了したらOKボタンを押下し、ショートカットから接続できるか確認します。
入力例
キー | 値 |
IPアドレス | 192.168.0.0 |
ポート | 12345 |
SSHバージョン | 2 |
認証方式 | 公開鍵認証 |
ユーザ名 | user_name |
パスワード | password |
秘密鍵 | C:\ssh\keys\key.ppk |
上記のような設定でログインする場合の入力は以下のようになります。
"C:\Program Files (x86)\teraterm\ttermpro.exe" 192.168.0.0:12345 /ssh2 /auth=publickey /user=user_name /passwd=password /keyfile=C:\ssh\keys\key.ppk
オプション
設定できるオプションについてはヘルプで確認できます。
ヘルプはTera Term起動時の新しい接続ダイアログでヘルプボタンから、
またはC:\Program Files (x86)\teraterm\teratermj.chmファイルから開けます。
目次のコマンドライン > TTSSHを開くと使用できるオプションが確認できます。