RPGツクールMVでHPの増減をスクリプトから行う方法についてまとめていきます。
イベントコマンドの1ページ目、アクター > HPの増減…と同様の操作を、
イベントコマンドの3ページ目、上級 > スクリプトから行う方法です。
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スクリプトコード
iterateActorExを使用する場合
以下のようにthis.iterateActorEx関数を使用して、スクリプトからHPの増減を行うことができます。
iterateActorExの第一引数には、第二引数でアクターのIDを固定で指定するか、変数で指定するかを示す値を渡します。(固定の場合は0、変数の場合は1)
第二引数にはアクターのID、または変数のIDを指定します。
第三引数にはfunctionを渡していますが、この関数の引数に対象のアクターが渡されるため、その値を用いて対象アクターに処理を行っていきます。
第三引数に渡している関数の内部で呼び出しているthis.changeHp関数の第一引数にはそのままactorを、第二引数にはHPの増減値を、第三引数には戦闘不能を許可するかを示す値を指定します(true : 許可する、false : 許可しない)。
以下の例ではアクターの1番のHPを10減らし、戦闘不能を許可しないようにしています。
this.iterateActorEx(0, 1, function(actor) {
this.changeHp(actor, -10, false);
}.bind(this));
iterateActorExを使用しない場合
上記の例は、実際にイベントコマンドでHPの増減が設定されている場合に使用されている関数ですが、アクター単体であれば以下のようにthis.changeHp関数のみを使用し、第一引数のアクターのデータは$gameActors.actor関数で取得する方法もあります。
$gameActors.actor関数の引数にはアクターIDを指定し、その他の引数は前述の例と同様です。
this.changeHp($gameActors.actor(1), -10, false);
イベントコマンドの内容
イベントコマンドのHPの増減を追加した場合、内部的には以下のようなデータが挿入されており、
js\rpg_objects.jsの10202行目に定義されているcommand311関数が呼び出され、引数にparametersの値が渡されています。
{"code":311,"indent":0,"parameters":[0,0,0,0,1,false]}
parametersの値の内容は以下の通りです。
インデックス | 内容 |
[0] | [1]に格納されている値が固定か変数かを示す値(0 : 固定、1 : 変数) |
[1] | アクターのID、または変数のID |
[2] | どの操作を行うかを示す値(0 : 増やす、1 : 減らす) |
[3] | [4]に格納されている値が定数か変数かを示す値(0 : 定数、1 : 変数) |
[4] | オペランドの定数の値、または変数のID |
[5] | 戦闘不可を許可するか(true : する、false : しない) |